子どもたちに楽しみながら生きた英語を学んでほしい「えいごカフェ柏の葉」
英語を勉強と捉えるのではなく、遊びを通じてコミュニケーションスキルを身につけてほしいというのが「えいごカフェ」のコンセプト。英語が話せるようになることが最終目的ではなく、国際交流を図るためのツールとして英語を捉えている。「えいごカフェ柏の葉」の活動、そしてその拠点となる柏の葉の魅力について、代表の松本訓明さんにお話を伺った。
―まずは、「えいごカフェ柏の葉」の概要について聞かせてください。
柏の葉で生活しているパパ・ママをはじめ、英会話教師のアーニー先生&真理先生、クリエイターなどによって支えられている英会話サークルで、コミュニケーションツールとして子どもたちが、自然な形で英語とふれあえる場所づくりを心がけています。
立ち上げようと思ったのは、私が大人向けの英会話サークルに参加していたときに、「こうした機会が子どもたちにもあれば」と思ったことがきっかけでした。「大人向け」が装いを新たに「子ども向け」としてもスタートしたのです。
―松本代表と英語との関わりというのは?
勤務先で海外営業部に配属されたことがきっかけでした。もともと英語が得意だったわけではなく、「仕事で英語を使わなくてはいけない」という必要性にかられての英語だったので、モチベーションを維持することはなかなか大変でしたね。そこで感じたのは「楽しくコミュニケーションする機会を作ったほうがモチベーションを維持でき、上達も早い」ということでした。
―実践の場が大切ということですか?
そうですね。それによって子どもたちは、無意識に英語をコミュニケーションツールと認識するようになるのです。英語を話すことではなく、英語を使ってコミュニケーションを図ることが目的なので、「えいごカフェ柏の葉」は国際交流サークルというイメージで活動しています。柏の葉は留学生が多い街なので、子どもたちが自然に英語を使うきっかけづくりという意味でも、いろいろなパーティを企画するなどして積極的に国際交流を図っていきたいですね。
「えいごカフェ柏の葉」の運営に携わるなかで、印象深いエピソードなどあれば教えてください。
柏の葉では、月一度のペースで「マルシェコロール」という市場が開かれるのですが、そこに子どもたちやパパ・ママがカフェを出店しました。英語で注文をいただき、子どもたちも英語で対応するというカフェ。街にはクリエイティブな方も多く、いろいろと発想を広げて楽しいワークショップにできました。幼稚園児が多く、経験したことのない店舗運営ですから本当に大変だったのですが、子どもたちも良い経験になりましたし、私たち大人にとっても大きな達成感がありました。
松本代表にとって、この街の魅力とは?
―
たくさんあって困りますね(笑)。例えば「えいごカフェ柏の葉」の活動拠点でもある「柏の葉フューチャービレッジ」は、いわゆる公民館的な施設なのですが、建物がおしゃれですし、キッチンがあったりするのでパーティのときでも大変便利です。地域の方が集まっていろいろな取り組みができるので重宝しています。
それと、「オークビレッジ柏の葉」もこの街には欠かせません。アトリエ、パーティ&ゲストルーム、サロンやカフェなどがあり、ここではバーベキューも楽しめます。そんな施設の存在感、そしてオシャレな雰囲気はこの街の魅力をより大きなものにしています。
オシャレな街というのはほかにもありますが、人と街との緊密さという意味では、柏の葉は特別かもしれません。もともと地域のコミュニティを大切にするというのは日本人の国民性。それが現代風にアレンジされたのが、この街ではないのかなと思うことがあります。
―最後に、「えいごカフェ柏の葉」の展望について聞かせてください。
立ち上げからしばらくは、推進力を付ける意味でも私と妻が先導役を務めてきました。しかし活動を続けていくなかで、多くのメンバーから、「いろいろなことに挑戦したい」という声も出てきており、みんなで楽しみながら運営できるサークルになってきています。今後は、そうした想いを具現化できる組織にしていきたいと考えています。
「えいごカフェ柏の葉」は英会話サークルですが、英語をきっかけにコミュニケーションスキルを磨いたり、想像性を身につけたりできる場所にしていけたらと思います。パパ・ママが話し合い、自分たち、そして子どもたちがいつまでも楽しめる場でありたいですね。
今回、話を聞いた人
えいごカフェ柏の葉
代表 松本訓明さん
住所:千葉県柏市若柴173-8
柏の葉キャンパス151街区
http://www.facebook.com/eigocafe